看護部長あいさつ

　美祢市立美東病院は、四季折々の自然が美しい秋吉台の東の麓、美東町大田に所在します。この大田の地は、幕末期、高杉晋作率いる諸隊が藩の正規軍を打ち破り討幕への扉を開けることとなった「大田・絵堂の戦い」のあった所であり、その近くの長登（ながのぼり）銅山からは奈良東大寺の大仏建立の際、原料となった多くの銅が献上されたことも郷土の秘かな誇りとなっています。

　美東病院の看護部では、『地域の皆様に信頼される看護を提供します。』という看護理念のもと、地域の皆様が安心して医療や看護を受けられるよう取り組んでいます。信頼される看護とは、患者様の人としての尊厳を守りその人らしさを尊重すること、家族の思いに寄り添うことであると考えます。
　そのために、看護師一人一人が成長できるようにキャリアアップ支援や働きやすい環境づくりを進めて看護師の質の向上に繋げてまいります。
　また、安全で安心な療養生活を送っていただくためには、看護師だけでなく多職種が連携したチーム医療の提供が必要だと考えます。そして、より良いチーム医療を行うには多職種それぞれの立場から知恵と労力を提供し連携を深めることが大事であり、それが患者様、家族様、そして地域の皆さまからの信頼を得ることに繋がると思っています。

　「数え切れない程の人と人との関係性、信頼関係の中に身を置くことに畏れと幸せを感じながら、実は儚く壊れやすい信頼を、いつも、いつも、守り、育て、磨いていこう！」日々こう思いながら過ごしています。